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🌿 北海道・天塩町“0からの畑日記”#12 〜畑を包む冬の支度。緑肥をまいて、次の春へ〜

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11月の北海道。新千歳空港に降り立った瞬間、思わず息をのみました。気温マイナス2度、まさかの雪。スターウォーズの特別塗装機で旅立った空のワクワクも、地上に降りた途端、真っ白な現実に。
ETCカードを車に忘れてしまい、便利さよりも、ひとつひとつの景色や出会いを楽しむ旅になりました。天塩の畑を片付け、緑肥をまき終えた帰り道では、通りかかった道の駅すべてに立ち寄り、土地ごとの味を堪能。美深の肉まん、名寄の大福、剣淵の金賞米とスモークチキン…。
畑も旅も、終わりではなく「次につながる時間」だと感じました。そんな冬支度の記録をお伝えします。

新千歳空港に着いたらまさかの雪。クロックス&ジャージはミスだよね。笑

畑に、冬の気配

11月の天塩町は、すっかり冬の入り口。まぁ寒い。笑
新千歳空港から車を走らせると、道中は雪景色。まさかの雪道ドライブに。笑
久しぶりに見る冬の北海道の風景に、心はどこか高鳴っていました。
今年もよく頑張ったなぁ、とハンドルを握りながら思う。(ポジティブ人間)。
春にゼロから始めた畑が、季節を巡って“冬を迎える”姿に、ちょっとした感動しました。
そして、まさかここまでできるとは思わなかったのと、まぁまぁすごいんじゃないと酔いしれる。ただ、来年が本番。収益が出ないと意味がない。

緑肥をまく。次の土を育てる準備。

今回の目的は、畑の片付けと“緑肥まき”。
えん麦とヘアリーベッチを中心に、来年のための土づくりを進めました。
春からの作業で感じたのは、「いい土は、一日では育たない」ということ。
すぐに芽が出るわけでも、すぐに結果が見えるわけでもない。でも、この冬のあいだに土の中では確実に何かが動き始めている。と勝手に思い込む。笑
それは、来年の春菊やハーブの命を育てる小さな準備。
そう思うと、冷たい風の中の作業も、不思議とあたたかく感じました。

プロの農家さんの畑からすると、まだまだ土のふかふかさや畑の色、きれいさが違うなと感じています。そのような土になるまで、何年かかるのだろう? マルチを片付けながら感じましたが、うちの畑には、大きめのみみずがかなりたくさんいるということ。それは良いことなのかな?

マメ科の緑肥で土の力をパワーアップ

寒さにも強いエン麦。根を断ち切ることができるみたい。うちの畑は元々牧草地なので、まだまだ根が張っていて硬い部分がいくつも。

片付けと整える時間。

畑のマルチを外し、枯れた草を集めていく。
あの夏の青々とした畑が、いまは静かな土色に戻っていました。少し寂しさもあるけれど、ちゃんと片付けることは次の一歩へのけじめでもある。
春菊を売れなかった悔しさも、ハーブが枯れてしまった悲しさも、全部この土に戻すように。
「また来年、ここからやり直そう。」
そんな気持ちで、最後の一掴みの緑肥をまきました。

帰り道のごほうび。道の駅めぐりの旅。

今回はETCカードを車に忘れたせいで、帰りはすべて下道。笑
でも、それが結果的に最高のご褒美になりました。
天塩から滝川までの道中、通りかかった道の駅すべてに立ち寄り。(それ以降は時間の関係で行けず、、、)
美深では、牛肉たっぷりの肉まんを頬ばり、名寄ではふわふわの大福を発見。そばから自家栽培、自家製粉のお店にもよることができて、最高に幸せ。そばの香りが違うなと感じながら、美味しくいただきました。春もまた行きたいお店です。
剣淵では、金賞を受賞したお米と、名物のスモークチキンをお土産に。
どの土地にも、その土地の味があり、人のぬくもりがあった。
農業を通して“土地と人”を感じることの喜びを、改めて実感した帰り道でした。

たよろそば淳真さんのそば。そばの名産地の特別なそば。また行きたい!

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終わり”ではなく、“準備”として。

緑肥をまき終え、道具を片付け終えた畑に立つと、空には夕陽。
冷たい風の中で、土の香りと夕焼けの色が混ざる瞬間が好きです。
この場所にまた春が来て、芽吹く瞬間を見られると思うと、もう次の季節が待ち遠しくなります。
“終わり”じゃなく、“つながり”としての畑。
天塩の冬支度は、静かに、でも確かに、次の希望へと続いている。

牛さんたちは今日も元気。寒くないのかな?癒しの存在です。

☀️ あとがき

スターウォーズ機の記念カードを手にしながら、今年もたくさんの物語があったなと帰りの飛行機で思いました。心地よい疲れ。
飛行機も、畑も、旅も。どれも“つながる”ことで世界が広がっていく。
また来年、春菊と一緒に、天塩の畑で会いましょう。

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