管理栄養士国家試験まであと1ヶ月間 〜まだ模試で合格点に達していないあなた! 諦めるにはまだ早い〜
2月2週目に入り、管理栄養士の国家試験まで1ヶ月を切りました。今、受験しても大丈夫な人、ぎりぎりの人、模試でもまだ50%くらいの人などいろいろ状況は違うでしょう。現在の得点率によって、今すべきことは若干変わってくると思いますが、「今受験しても、点数が全然足りないと思っている方」に勉強法をお伝えしたいと思います。
「まだまだ諦めるには早い!」
1ヶ月あれば、十分に巻き返し可能です。私も9年前に受験しました。受験の3ヶ月前までは、オーストラリアに留学しており、帰国後もなかなかスイッチが入らず、受験1ヶ月前にくらいに「そろそろやらないとまずい」と思い、スイッチが入りました。社会人の方は、普段の仕事等もあって大変だと思いますが、まだまだ大丈夫!受験まで休みが5日間あるとするならば、1日10時間の合計50時間+平日の仕事おわりの1-2時間×20日間で10-20時間。多い方なら、まだ100時間は時間が確保できます!
目次
国家試験前1ヶ月間の学習プラン
現状で、模試の点数でまだ50%だとするならば、思い切って勉強法をガラッと変えてみてはいかがでしょうか?このまま今までと同じやり方をしていても、間に合わない可能性があります。
合格するために必要なことは、「満点を取るまで何周も過去問題を解くべし」
ズバリ、やるべきことは、「過去5年分(できれば10年分)の過去問をひたすら解いて、満点が取れるようになるまで、やること。」問題を解くときは、惜しみなく本に書き込むこんでください。選択肢が5つある中で、回答を選ぶだけでなく、必ず残りの4つの選択肢の間違っている部分に線を引き、正しい答えを書きましょう。何周もやれば、内容を覚えているはずなので、比較的簡単に満点は取れると思います。そして、3周目をやるくらいの時には、問題を解く時間も半分以下になっていると思います。1周目、2周目は、答えを別紙に書いて、3周目は直接本に書き込むと良いでしょう。チェックシートが付いているものは、赤で書き込めば、何周も問題を解くことができるので、躊躇なく書き込んでいきましょう。例えば、1日100問解ければ、2日で1年分終わります。10日あれば、5年分は1周できるでしょう。まだまだ3周ほどできる時間はありますし、解けば解くほど、時間はかからなくなり、1時間もあれば100問は解けるようになるでしょう。
過去問集は複数用意する
解説付き過去問集や予想問題集等は複数用意しましょう。1冊だいたい3000円です。1冊しかないと、本に書き込むのは少し躊躇すると思うので、複数用意して、惜しみなく書き込んでください。また、ネットにも過去問は掲載されているので、そちらをダウンロードして、印刷しても良いと思います。

Amazonで3520円

Amazonで3300円
チェックシートをうまく使えば、赤色で書き込んでも何周も問題を解くことができます。
私なら、この2冊を購入し、時間に余裕があれば、予想問題集なども使うかもしれません。1冊3000円だとすると3冊購入すると1万円ほどとなり、大きな出費と感じるかもしれません。しかし、大きな視点で考えてほしいのですが、栄養士と管理栄養士では、収入面で多少なりとも差が生まれます。管理栄養士手当は、そこまで高くない勤務先はあるとはいえ、月に1万円だとしても年間12万変わります。

栄養士転職ナビのホームページ参照
栄養士と管理栄養士で多いところだと100万近く変わる場合もあるみたいです。書籍代は、簡単にPayできます。惜しみなく購入しましょう。
携帯での学習もおすすめ
過去問をまとめたサイトも多くあり、携帯からでも問題を解くことができます。電車での移動時や休憩中、お風呂等、隙間時間もとにかく問題を解きましょう。こちらは、○×クイズの要領で答えをサクサクと解いていきましょう。
過去5年分、何周も問題を解いていると、似たような問題があったり、どのように間違った設問を作るかなど、なんとなく特徴も見えてくると思います。また、同じ設問の中にもヒントはあります。「上昇」・「下降」、「促進」・「抑制」が逆になっていたり、単語や栄養素が設問の中で入れ替わっていて、間違いとしたり、そのような問題が多い印象です。なんとなく違和感を感じたら、それは間違っていることが多いと思います。とにかく、1問でも多く問題を解いてください。
まとめノートを作っている時間があるならば問題を解く とにかくアウトプットせよ!
管理栄養士の国家試験を受験する人の多くがお世話になっているのはこちらの本ではないでしょうか?

「クエスチョン・バンク」。受験生のバイブルみたいな存在で私も受験に向けて購入しました。
今年の受験の方で、「よし!では今から[クエスチョン・バンク]をしっかり読み込もう!」という方はさすがにいないですよね?笑 この本1000ページ近くあります。1日30ページ読んでも1ヶ月では足りません。そして、30ページの内容を1日で完璧に覚えることは、無理です。例え、全て覚えることができてもあまり意味がありません。暗記するために、自分なりにまとめノートやメモをきれいに作っている方も多いと思います。もう模試で7割近く点数を取っている方であれば、苦手分野を復習することで、そのようなやり方でも良いのかもしれませんが、点数が足りないあなたが、今まとめノートを作っても、こちらもあまり意味がありません。なぜなら、もう遅いです。受験1年前や半年前ならば、よかったかもしれませんが、1ヶ月前の今やることは、「インプット」ではなく「アウトプット」です。
知識があろうがなかろうが、正解なら1点、不正解なら0点
試験はマークシートです。5つの選択肢の中に正解が1つあります。そして、その1つを選べば1点です。その積み重ねで200点中約6割の120点取れれば、合格です。問題は全部1点です。いわば◯か×か。判断はそれだけです。口頭試験や論文試験ならば、加算点等もあるため、知識は多ければ多く、いろんな引き出しがある方が、点数を稼ぐには有利でしょう。もちろん、マークシートでも、知識が多ければ多いほど、設問中の不適切な部分を見つけやすいので、正解を選ぶ確率は高まるでしょう。5つの選択肢の中から、2-3つ間違いが見つかれば、もう答えは1/2の確率で正解します。しかし、結局は、正解を選ばない限り、どんだけ知識を持っていようが、その問題は0点です。そもそも、今新たな知識をインプットしたところで、その部分が問題で主題されなければ、管理栄養士の試験を合格するという目的においては、全く意味がありません。(仕事では、ほんのちょっとだけ役に立つかもしれません。)どれだけ、きれいにノートやメモをまとめようが、設問で出なければ、あまり役に立ちません。よく勘違いしている受験生がいますが、本来の目的は「選択肢の中から、正解を選ぶこと。」ノートをまとめるのは、その正解を選ぶための手段や方法、あるいは手助けとなるものにしかすぎません。時間をかけてノートをまとめるのであれば、もうまとまっている本を読んだ方が良いと思いますし、いくらきれいにまとめようが、正解を選ばなければ、0点です。受験1ヶ月前にやることではないですし、ましてや模試などでまだ合格点に達してない人がやっていても、時間の無駄になる可能性が高いです。どんなに運が良く、新たにノートでまとめた部分が1-2つ問題で出ても、結局+2点です。それならば、過去問を解いていく中で、単語やキーワードを覚えていきながら、ちょっと曖昧なところを参考書でチェックする方が圧倒的に効率が良いと思います。
200点取ろうが120点だろうが合格は合格
200点取るつもりで勉強している人は、もう今受験しても多分受かるので、体調や怪我には気をつけて、リラックスし、毎日を過ごしてください。もちろん、模試の点数が高ければ高いほど、合格する可能性は高いでしょう。だからと言って、まだ点数が足りない人が引け目を感じることは全くありません。200点だろうが、120点だろうが合格は合格です。管理栄養士の免許を取得するという意味では、同じ価値で、どちらが良いとか偉いとか全く関係ありません。つまり、何点だろうが合格すれば良いのです。仕事であったり、お給料の査定に直接、管理栄養士の試験の点数がかかわることはないですし、もっと他の能力が必要です。少し、話は逸れましたが、何が言いたいかというと、「思い切って、わからない問題」は捨てましょう。時間ギリギリまで悩んでは欲しいですが、その1問に時間をかけすぎて、他の問題を解く際に影響が出てはいけません。「1問のためにいつもなら解けたであろう3問を落とす」方がダメージは大きいです。迷ったら、何番にマークするか決めておいても良いと思います。合格すれば何点だろうが良いのです。割り切りましょう。そもそも、今まだ50%の正答率の方が、本番で満点取れるはずがありません。笑 1周終わって、全部、解き終わった後に再度悩みましょう。
問題は飛ばしても、仮にマークは付けておくほうが無難
200問あれば、必ずわからない問題や2択で悩む問題はいくつもあると思います。その時には、飛ばして新たに解ける問題を確実に解いて、1点を積み重ねる方が良いと思います。どんだけ、悩んで正解しようが、勘でマークして正解しようが1点は1点です。仮に問題を飛ばしたとしても、マークをしておいた方が無難だと思います。(問題用紙には、チェックをつけておき、後で戻ってきましょう。)
1番試験で勿体無いことは、つまらないミスをすることです。例えば、名前を書き忘れる。受験番号のマークを間違えるなどです。問題を解く際も同様に、マークミスほど勿体無いことはないと思います。よくあるのが、「問題を1問飛ばしたことを忘れて、そのまま次の問題以降をマークしていうパターン」です。結局、最後に修正するために、全部消して、書き直すハメになります。その時間があったなら、分からなかった問題とにらめっこする方が、やはり良いでしょう。また、時間的には余裕はあるとは思うのですが、時間切れでマークできなかったというのも本当に勿体無いです。どれかマークしない限り、正解する確率は0%です。後で書き直す手間はあるかもしれませんが、マークしておけば、仮に時間切れでその問題に戻ってこれなかったとしても、正解している可能性はあります。
リラックスしつつも時間は最大限有効に使うこと
試験は午前中が2時間25分で午後が2時間40分と5時間を超える長丁場となります。5時間ずっと集中モードでは、疲れ切ってしまうという方もいるかもしれませんが、使える時間は、しっかりと使い最後まで、分からない問題と格闘しましょう。そして、念には念を入れ、マークミスがないか、問題とダブルチェックを行い、確実に防げるミスを防ぎましょう。「正解を選べ」・「間違いを選べ」のどちらなのかももう1度確認して、確実に正解できる問題を増やしましょう。もうこれで大丈夫だと思えれば、少しリラックスする時間を試験中に入れても良いと思いますが、1周終わったからといって残りの時間を寝て過ごすのは、避けましょう。最後まで足掻けば「ふと、何か舞い降りる可能性はあります。」
私が受験した時は、まず1周を普通に解いて全部マーク。2周目は、設問で間違っているところをチェックし、正しい回答を簡単に書き込む。迷った問題に来たら、残り時間を見ながら、ある程度考えみる。それでも納得がいかなかったら、飛ばす。こういった感じで2周目も問題を解きました。そして、マークミスがないかを確実にチェックして、1度リラックス。そして、再度、迷っている問題と格闘。という感じでした。それでも時間的には余裕はあったと記憶しています。消去法で確実に設問を消せる部分は消して、最後は1/2で勘です。迷わず後悔しない方を選びましょう。(迷って不正解ならば、後悔はしますが、、、)
直感を貫くか? 柔軟に変更するか?
- 「迷ったが、直感で最初に選んだ方を変えなかったら正解だった」
- 「迷って、回答を変えたら正解だった」
- 「迷って、回答を変えなかったが、もう1つの迷った方が正解だった」
- 「迷って、回答を変えたため不正解になった」
いろいろなパターンがあると思いますが、1番悔しく気持ちのダメージがありそうなのは、「迷って、回答を変えたため不正解になった。」ではないでしょうか?「変えなければ正解だったのに」と悔やんでしまうでしょう。そのため、試験では「最初に選んだ方が、正解の可能性が高いから、迷ったら回答は変えない方が良い」と聞いたことが1回はあるのではないでしょうか。しかし、そのような根拠はなく、変えなければ正解の時もあれば、変えたから正解する時もあるでしょう。自分が納得する方を選び、柔軟に変えていってください。運の要素も多少はあると思います。「回答に1が3回続いているから、4問目は1ではない」と疑うことは、個人的にはあまりおすすめしません。確かにその可能性は高くても、それだけで確実な根拠がない限り、1が不正解だとは言い切れません。究極、200問中200問とも答えが2番とかの可能性も限りなく0に近いですが、可能性はありますし、法律的にはおそらく問題とはなりません。(問題作成者は捻くれているなとは思いますが。笑)
最後は、迷ったら自分が納得する回答を選び、気持ちよく試験を終えましょう。もし仮に1点足りず、試験が不合格だったとしたならば、悔しいとは思いますが、スイッチを入れるのが遅かったことを後悔しましょう。来年度の受験は、もっと早めにスイッチを入れて問題を解きまくれば、高い確率で合格するでしょう。
当日は万全のコンディションで臨むこと
試験前日まで、頑張って問題は解いて欲しいですが、できれば3日間前くらいまでには、もうこれで大丈夫だとある程度納得できる状態まで持っていき、当日までの準備を行うと良いでしょう。1番よくないのは、試験前日まで徹夜して、当日の体調を崩すことです。前日に徹夜しないといけない状態であるのであれば、やはりそれはもう準備不足。足掻くことも大切ですが、徹夜したところで10問正解数が増えるとは思いません。しかし、徹夜をして、当日の体調を崩し、正解できるであろう10問を落とす可能性はあります。もう腹を括って、体調を整えるために気持ちよく寝ましょう。私が受験した時には、隣の方が体調が悪そうで、ずっと咳をしていました。そして、試験開始20分くらいで横になってしまいました。その後は、寝たり起きたりを繰り返していましたが、その状態で合格するのは大変でしょう。1年に1回しかない試験なのに、試験当日、体調が悪いなんて、本当に運がないと思います。そうならないためにも、ある程度、余裕を持って準備をしましょう。そう考えるならば、今がその頑張りどきなのかもしれません。ここから3週間ほど、点数が足りない人は、猛烈に問題を解きましょう。まだまだ間に合います。むしろ、問題を解く以外のことはしないと割り切って良いと思います。「インプット」ではなく、「アウトプット」です。合格したら、仕事の幅も広がると思いますし、多少なりとも今後の人生で変化があると思います。管理栄養士の資格がなくても栄養業界で栄養士として、活躍している方もたくさんいますし、資格があるからといって必ずしも仕事で成功するわけではありません。それでも、栄養士として働くのであれば、ないよりは管理栄養士の資格は、あった方が良いと個人的には思います。毎年8000人から10000万人取得しています。毎年1人しか受からないというものではなく、10000人近くが合格します。そう思ったら、まだ1ヶ月あります。チャンスはあるでしょう!頑張りましょう!