沖縄の元気料理 健康長寿の秘密がここにあり!
2020/02/22
先日、沖縄出身の会員さんと沖縄料理の話をしていると、
素敵な本をプレゼントしていただきました。
ご存知の方も多いと思いますが、オレンジページという雑誌です。
たくさんのレシピと食事のアイデアを学ぶことができます。
旬の食材も、特集していることが多いので、
すぐに、やってみたくなります。
今回は、なんと大好きな沖縄料理特集。
沖縄料理は、おいしいだけでなく、
体にもうれしい、アイデアが満載です。
日々の食材に、うまく活用していきましょう。
目次
健康長寿の県ランキング 1位は意外なあの県!?
2017年4月現在の都道府県の平均寿命ランキングを見ると
男女共第1位はなんと、長野県 (男:80.88歳 女:87.18歳)
最下位は青森県(男77.28歳 女:85.34歳)でした。
(現在のデータは平成22年版が最新のランキングとなる。)
厚生労働省 平成22年都道府県別生命表
そして、長寿の県と言われていた
沖縄の女性は、第2位の87.07歳。
ですが、男性は79.40歳でまさかの第29位。
まず、男女共第1位が長野県。
少し意外だと思われる方もいるかもしれませんが、
長野県が1位になっているのには、理由があります。
何年もかけ、県全体で食生活の対策を練り、
取り組んできたことが大きな要因です。
50年前は、脳卒中での死亡率がトップクラス。
海のない県である長野県は、冬の食物を保存するために、
塩辛い食べものが多かったと言われています。
その後、県全体で減塩の運動を医師・保健師を中心に積極的に取り組みました。
その結果、減塩につながり、現在では脳卒中の死亡率も低下しました。
また、野菜の摂取量も、全国1位です。
そして、山を中心とした雄大な自然ときれいな空気。
そういったすばらしい環境で、生活していることも、
関連しているのかもしれません。
かつて長寿の県1位だった沖縄
現在も女性の平均寿命ランキングは第2位で
やはり、長寿の県というイメージが強い沖縄。
男性に関しては第29位。
アメリカからの食文化が伝わり、ファーストフードや食の欧米化が影響していると言われています。
それでも、自然豊かな沖縄。
伝統的な沖縄料理には長寿の秘訣がたくさんあります。
その、伝統料理を守ってきた島の女性のみなさんは、
元気いっぱいです。
いつの日か、島に行き、自分の目で健康の秘密を探っていきたいです。
管理栄養士おすすめ 沖縄料理のすごさの秘訣
ラフテーや島豆腐・ゴーヤチャンプルー・沖縄そば・もずく・新鮮な刺身・シークワーサー・島にんじん。
その他にも、たくさんの沖縄料理がありますが、食事から見た長寿の秘訣を少し考えてみました。
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タンパク質をしっかり確保している。
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1皿で栄養満点なチャンプルー。
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昆布を中心に海藻類をよく食べる。
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出汁をうまく料理に活用している。
1. 沖縄は、タンパク質が豊富なメニューが多い!
沖縄料理には、タンパク質が豊富なメニューが多いです。
例えば、ラフテーやテビチ(豚足)。
沖縄料理はタンパク質・ビタミンB群が豊富な豚肉をよく使います。
スパムやランチョンミートも豚肉です。
さらに、ラフテーのようにしっかり煮る調理法が多いので、
余分な脂肪をカットできているのも良い点だと考えます。
また、テビチのように沖縄料理では豚の肉だけでなく、
足や内臓なども無駄なく使うのでコラーゲンもしっかり確保できます。
さらに、沖縄料理では、豚肉だけでなく、島豆腐や卵も豊富に使われます。
ゴーヤチャンプルーや、にんじんしりしりなどが代表的です。
複数のタンパク源が含まれていることがポイントです。
最近は、にんじんしりしりにはまっています。
チョリソーと卵がマイベスト。
ツナ&卵、豚ひき肉&卵でもおいしくできます。
にんじんも1本丸々食べることができます。
2. 1皿で栄養満点のチャンプルー 調理も簡単でかなりおすすめ。
ゴーヤチャンプルーやソーミンチャンプルー、ふチャンプルなど、
チャンプルーは、とても具だくさんです。
この1皿で、島豆腐、スパム、卵、鰹節と
4種類の良質なタンパク源を摂取することができます。
すばらしい!!
このように、チャンプルーでは、
肉や豆腐・卵・野菜を一皿で確保できるため、
タンパク質・ビタミン・ミネラルと多くの栄養素を摂取することができます。
また、具だくさんで、栄養素のバランスもよくなります。
なんとすばらしい料理なんだろう。
チャンプルーとは「材料を取り混ぜる」と言った意味があるみたいです。
味付けもシンプルで、何を入れてもOK.
調理も簡単、短時間で仕上がるので、
体づくりにも、健康維持にもおすすめの料理です。
3. 昆布を中心に海藻類をよく食べる!
沖縄料理では、もずくや昆布のような海藻類をうまく取り入れています。
切り昆布の煮物などが代表的です。
沖縄料理屋さんで定食を注文すると、
だいたい、もずくがついてくるイメージです。
それだけ、みなさんに愛されているのでしょう。
海藻類は、意識しないと摂取量がどうしても、少なくなりがちです。
みそ汁のわかめなどは、馴染みがありますが、
量はそれほど、多く摂取できません。
沖縄料理のように、切り昆布やもずくが主役となるなるような、
料理を真似できると、海藻の摂取量も増えてきますね。
海藻には、あらゆるミネラルが豊富です。
体のコンディションを保つ上でも、しっかりと摂取していきましょう。
4. 出汁をうまく料理に活用している。
沖縄の代表的な料理といえば、ソーキそば。
1度は食べたことがあるのではないでしょうか?
見た目は、スッキリとした汁なのに、味はしっかりしています。
昆布やカツオの出汁がしっかり効いていて、最後まであっさりと楽しめます。
その他、豚の出汁も料理にうまく使っていたり、
料理は、具だくさんなので、素材から様々な出汁が出てきます。
出汁が効かせることで、
減塩につながります。
こういった点も、沖縄の女性の健康長寿につながっているのではないかと考えます。
1年中、温暖で太陽に恵まれた沖縄では野菜や野草も元気に育ちます。
日光をたくさん浴びた新鮮な緑黄色野菜は抗酸化作用も高い。
しっかり、野菜を取り入れることができる点も沖縄料理のいいところ。
たくさんの自然と考えられた調理法。
これらが、沖縄の健康の秘訣なのではないでしょうか。
私たちも、普段の生活に沖縄料理の知恵とコツを取り入れていきましょう。
大好きな沖縄料理
個人的に沖縄料理が好きでよく食べに行きます。
ごはんももちろん、人やお店の雰囲気もとても好きです。
西浦和にある「島ゆい」さんが大好きでよく行っていました。
今は、残念ながらお休み中ですがまた、復活することを願っています
沖縄料理の伝統文化をぜひ、普段の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
本日のまとめ
「沖縄料理には、健康長寿のための知恵とコツが満載」
沖縄料理のすばらしいポイント
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タンパク質をしっかり確保している。
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1皿で栄養満点なチャンプルー。
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昆布を中心に海藻類をよく食べる。
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出汁をうまく料理に活用している。
みなさんもぜひ、日々の生活に沖縄料理を!
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