畑日記 農業

芽が出た!ひとまず安心、そして農業の新しいかたちを考える|北海道・天塩町“0からの畑日記” #12

広告

🌱 芽が出た!ひとまず安心。

天塩町からうれしい連絡が届きました。
前回まいた春菊の種たちが、無事に芽を出し始めたとのこと。テツさんが現地で撮ってくれた写真には、しっかりと顔を出した小さな芽たちの姿が。

正直、今年は暑すぎる北海道の夏に心配していたので、本当にほっとしました。
春菊は25℃を超えると発芽や生育が難しいとも言われていて、今年の異常な暑さの中では、芽が出るかどうかも賭けのようなもの。でも、雨が降ったタイミングも重なり、どうにか踏ん張ってくれたようです。

相変わらず草が元気。この前、全部引っこ抜いたのに。笑

🌱 とはいえ、すぐ次の課題が。

嬉しさも束の間、本来なら間引きをしなければいけない時期。でも、その「タイミング」がなかなか難しい。
2拠点生活をしながらの農業は、種まき・水やり・間引き・草むしり…すべての「ベストタイミング」に立ち会えるとは限りません。

現地の方に協力を仰ぎながら進めてはいるけれど、芽の状態を見て、手を入れるかどうかを判断するのはやはり難しい。
水やりや草むしりも、遠隔ではどうにもならないところがあり、課題として浮き彫りになってきました。

来年は、もっと長く滞在できる6月に集中して作業を進めるか、苗を関東で育てて持ち込む形にするか。
今から色々な可能性を考え始めています。

🌱 農業の“始め方”に、正解はあるのか。

ちょうどこの日は、農林水産省のデジタル推進課の方々と天塩町の商工課の方々とオンラインでお話しする機会がありました。
スポーツ栄養士という本業を持ちながら、0から農業に挑戦している話に興味を持っていただき、この天塩での活動のこともいろいろお話ししました。

農業といえば、学校に行って、プロのもとで修行をしてから独立するのが正攻法。
それが一番安全で、成功率も高いというのは納得です。

ただ、一方で「やってみなければ分からないこと」もたくさんある。
実際に土に触れ、失敗して、試行錯誤する中でしか見えないこともあります。

補助金や制度は確かにあるけれど、個人がゼロから始めるには、書類や審査などのハードルが高く感じられるのも事実。
私自身のように「いまの条件では制度が使えない」という人も多いのではないでしょうか。

広告

だったら、まずは少ない初期投資で、自分のペースで「やってみる」こともアリなんじゃないか。
もちろん、失敗もリスクも全部自己責任。でも、自由な形で農業に挑戦できる環境があってもいい。

そう思わせてくれるのが、まさにこの天塩町とおのっぷ農園のオーナーのテツさんのおかげです。

🌱 天塩で“ちいさく始める農業”という選択肢。

天塩町の方々の応援がなければ、こんな挑戦はできませんでした。
この地に「0からの畑」を持たせてもらって、試行錯誤できる環境があるというのは、本当にありがたいことです。

本業のスポーツ栄養士としての活動もあるからこそ、農業を“本業にしすぎない”という形で関われるのが今の自分にはちょうどいい。
ちいさく始めて、育てていく。そうやって、成功までの道のりを楽しんでいけたらと思っています。
(私の本業は単年契約だから、いつ仕事が終わるかという不安もあり、結果を出し続けるというプレッシャーもあります。柱はいくつあっても安心です。)

もちろん、うまくいくかはまだ分かりません。
でも、農業にもまだまだいろんなやり方や可能性があるはず。
そんな挑戦のひとつとして、今の活動を見守ってもらえたら嬉しいです。

天塩町にくると大自然の中、のびのびと過ごすことができるのも魅力のひとつ。

🌻 最後に、ひとときの癒し。

前回の帰り道に立ち寄ったのは、北竜町の「ひまわりの里」。
一面に広がるひまわり畑の風景は、どこか希望に満ちていて、
「また次も頑張ろう」と思える景色でした。まだ、1/5くらいしか満開になってなかったですが、
ものすごいひまわりの数で圧倒されました。また、来年も訪れたいですね。
直売所で農林水産大臣賞も受賞した北竜ひまわりライスをゲットしました!

食べるのが楽しみです。

次回は8月に天塩町へ。少しは、春菊とパクチーが収穫できれば良いですね。

-畑日記, 農業