【みそソムリエが語る】手作りみそのすすめ|世界にひとつ、あなただけの味噌を仕込もう
2025/04/15
こんにちは!スポーツ栄養士&みそソムリエのほりさんです。
今回は、ついに私自身が「手作りみそ」に挑戦した記録をご紹介します。 手間ひまかかるけれど、愛情をかけて仕込んだ味噌は格別! あなただけの“世界にひとつだけのみそ”、一緒に作ってみませんか?
目次
手作りみその魅力とは?
- 原材料がシンプル(大豆・麹・塩)
- 自分の常在菌によって“オリジナルの味”になる
- 熟成の過程も楽しめる
- 食育としてもおすすめ
発酵食品であるみそは、「菌の力」と「人の手」が掛け合わさってできる神秘的な食べ物。 同じ材料・工程で作っても、人によって味わいや香りが変わる。
それが、手作りみその一番の魅力です!
みそ作りに使った材料と道具
【材料(みそキット)】
- 蒸し大豆:880g×2袋
- 塩切米麦合わせ麹:1870g(麹1760g+塩110g)
- 食塩:340g
- ポリ樽・中蓋・蓋・ビニールシート
【準備しておきたい道具】
- 大鍋 or フライパン
- ザル
- 計量カップ
- 重し(1.5kg程度)
- 大きな容器(風呂桶など)
- 潰し道具(マッシャー、ビール瓶、ペットボトルでもOK)
- 新聞紙(作業スペース確保用)
Step1|大豆を茹でて潰す(最初の関門!)
① 蒸し大豆を鍋に入れて、ひたひたになるまで水を加えて加熱
② 沸騰したらザルにあけ、粗熱をとる
③ 袋に入れたり、マッシャーなどでひたすら潰す!
▶ 潰し方のコツ:
- 数回に分けるとやりやすい
- うどんのように足で踏むのもおすすめ!
手で潰すと15〜20分ほど。疲れるけど、その分おいしくなるはず♪
Step2|麹と塩をよく混ぜる(みその甘さを決める!)
① 塩を麹にまんべんなく混ぜ込む
② 塩が均等に回るように丁寧に手で混ぜる
▶ ポイント:
- 塩は重いので底にたまりやすい。端までしっかり混ぜる
- ダマにならないように丁寧に!
この「塩切麹」がみその味を左右します。
Step3|潰した大豆と麹を混ぜ合わせる(最重要工程)
① 大豆と塩切麹を数回に分けて混ぜ合わせる
② 大豆の粒が残らないようにしつつ、練りすぎないように混ぜる
▶ ポイント:
- 全体が均等に混ざるようにする
- ここでの手抜きはNG!味のバラつきや発酵ムラの原因に
ここが一番大変。でも、一番楽しい瞬間でもあります。
Step4|樽に詰めて、あとは熟成を待つだけ!
① 団子状(7〜8cm)に丸め、ポリ樽に空気を抜きながら詰める ② 上から手で押して平らに ③ 表面に塩をふり(特に縁に重点的に)、ラップでカバー ④ 中蓋→重し→フタをして熟成スタート!
▶ 熟成のコツ:
- 直射日光を避けた風通しのよい場所に置く(リビング推奨)
- 約3週間後に一度「天地返し」すると酵母が活性化
- 熟成期間は約2〜3ヶ月が目安
白い膜(産膜酵母)ができたら、スプーンで取り除きましょう。
手作りみそは「あなたの菌」でできる唯一無二の味
手作りみその最大の魅力は、 同じ材料・同じレシピでも“世界にひとつだけの味”ができること。
なぜなら、人にはそれぞれ異なる常在菌がいて、 その菌の影響で発酵の進み方や仕上がりが変わるからです。
あなたの菌 × 環境 × 愛情 = オリジナルみそ!
その味わいは、どんな高級みそよりもきっと特別です!
まとめ|みそ作りは難しくない。でも、奥が深い。
- 作業はシンプルだけど、手間はかかる
- でもその分だけ、完成したときの感動は大きい
- 子どもと一緒に、家族で楽しめる食育にも最適
2ヶ月後、自分で仕込んだみそを味噌汁にして食べる。 その感動、ぜひ味わってみてください。
次回は「自家製みそで作る簡単レシピ」をご紹介します! お楽しみに♪