みそソムリエ

【みそソムリエが語る】味噌の凄まじいパワーと機能性|健康・美容・長寿の味方!

2025/04/14

こんにちは!スポーツ栄養士&みそソムリエのほりさんです。

前回は、味噌の発酵と熟成のメカニズムについて紹介しましたが、 今回はいよいよ「味噌の持つパワー=機能性」に注目します!

味噌は、栄養たっぷりなだけでなく、私たちの体にさまざまな恩恵を与えてくれる“奇跡の調味料”。 日々の食事に取り入れることで、健康や美容、さらには病気の予防にも役立つとされています。

食品の機能性とは?

食品には以下の3つの「機能」があるとされています:

  1. 栄養機能:生命維持に必要なエネルギーや栄養素を供給
  2. 感覚機能:味・香り・色・食感などによる“おいしさ”
  3. 生体調整機能:健康維持や病気予防に関わる作用

味噌はこの**3つの機能すべてを持つ“万能食品”**なんです!

腸活にも最適!味噌は“生きている”発酵食品

腸内環境を整えることは、健康づくりの基本。

そのために欠かせないのが、「善玉菌」の活性化です。 味噌のような発酵食品には、善玉菌をサポートする“エサ”がたっぷり含まれており、 腸内フローラのバランスを整える強い味方になります。

腸が元気になると:

  • 免疫力UP
  • 美肌効果
  • 消化吸収の改善
  • 自律神経の安定

など、全身に良いことがたくさん起こります◎

健康な腸

味噌に期待できる5つの健康効果

① がん予防効果

13年間にわたる大規模な疫学調査(平山雄氏)では、

  • 味噌汁を毎日飲む人は、胃がんの死亡率が約1.5倍低下
  • 特に胃がん・乳がんのリスク軽減が確認されています

さらに、みそ汁を1日3杯以上飲む人は、乳がんの発生率が40%低いという報告も(厚生労働省研究班 2003年)

喫煙よりもみそ汁の効果が強いケースもあるという、驚きの結果もあります!

② 血圧の安定化

「味噌=塩分が多いから高血圧になる」と思われがちですが、 2013年の日本高血圧学会では「味噌汁の塩分では血圧は上がらない」と発表されています。

むしろ、味噌に含まれるカリウムやマグネシウムが血圧を調整する効果も。

毎日の味噌汁は、塩分の過剰摂取でなければ、むしろ血圧を整える味方になるかもしれません◎

③ 老化防止・アンチエイジング

味噌には、細胞の老化を防ぐ「サポニン」や「抗酸化成分」が豊富。

  • 活性酸素の除去
  • シミ・シワの予防
  • 美肌効果
  • 脳卒中や骨粗しょう症のリスク軽減

まさに、**内側から若々しさを保つ“発酵の美容液”**といえる存在です!

④ 生活習慣病の予防

味噌に含まれる大豆由来の栄養素:

  • リノール酸:中性脂肪を抑える
  • レシチン:コレステロールの低下

このほかにも:

  • 肥満・便秘予防
  • 糖尿病・動脈硬化・認知症のリスク軽減
  • 心疾患や感染症の予防

など、生活習慣病の予防に効果が期待できます。

⑤ 放射性物質の排出サポート!?

長崎の原爆投下後、医師・秋月辰一郎先生は 「味噌汁を毎日飲んでいた患者さんたちは、被曝の影響が少なかった」と報告。

味噌に含まれる成分が、放射性物質の排出をサポートしていたのでは? という研究もあります。

放射線だけでなく、重金属などの“遺伝子阻害物質”の体外排出にも期待が寄せられています。

免疫力

味噌は優しさのかたまり。だから安全・安心

  • 病原菌の増殖を防ぐ
  • 腐敗を防ぐ(味噌漬け)
  • 匂いをマスキングする効果も

昔の人は、味噌を保存食・防腐剤・隠し味としても活用していました。

今では、洋食にも味噌が使われ、チーズやバターとの相性も抜群! 小さなお子さんからお年寄りまで、誰でも安心して食べられる調味料です。

まとめ:日々の味噌で“未来の健康”を育てよう!

  • がん・生活習慣病の予防
  • 血圧・腸内環境の調整
  • 美容・アンチエイジング
  • 自然の力で細胞や遺伝子を守る効果

が期待されており、まさに「医食同源」を体現する伝統食品。

毎日の食事に、もう一杯の味噌汁を。 それが未来の健康につながる一歩になるはずです◎

次回予告

次回は、「味噌汁の魅力」についてご紹介します!

具材の選び方や栄養バランス、味噌の種類ごとの楽しみ方など、 明日からもっと“味噌汁生活”が楽しくなる内容をお届けします🍲

-みそソムリエ