第20回 全農全国高等学校カーリング選手権大会 栄養講習
2025/04/15
目次
全国大会での栄養講習レポート|勝つための準備とリカバリーを学ぶ!〜カーリング高校生アスリートたちと向き合って〜
2025年2月13日(木)〜16日(日)にかけて、青森市の「オカでんアリーナ」で開催された「第20回 全農全国高等学校カーリング選手権大会」。その大会期間中、男女各5チーム・選手約40名と指導者の皆さまに向けた栄養講習を担当させていただきました。
本記事では、実際にお話した内容の一部や、現場で感じたこと、今後につながる可能性についてレポート形式でご紹介します。スポーツ栄養士としての視点から、若いアスリートにとって大切な「試合で勝つための準備とリカバリー」についてお伝えした内容です。

試合で実力を発揮するために大切なのは、「準備」と「リカバリー」
今回の栄養講習では、試合でしっかりとパフォーマンスを発揮するために必要な栄養戦略をテーマにお話ししました。単に食べる量や栄養バランスの話ではなく、「試合スケジュールに合わせた食事のタイミング」や「リカバリー食の選び方」など、実践的な内容を盛り込みました。

試合前は「糖質」がカギ!エネルギーを満たす戦略を
カーリングは、集中力と判断力が求められる競技。試合でしっかりと動き、考え、力を発揮するためには、「糖質」が重要なエネルギー源になります。講習では、前日の夕食から試合当日の朝食、試合直前の補食まで、時系列で「いつ・なにを・どのくらい食べるか?」を具体的に解説しました。「試合時間から逆算して食事を考える。」プロのラグビーチームで選手に伝えていることをみなさんにもお伝えしました。
選手たちからも「朝ごはんにおすすめのメニューは?」「ゼリーっていつ食べたらいいの?」といった質問が多く寄せられ、実生活に落とし込んで考えるきっかけになったようです。

スケジュールは想像以上にハード!3日間戦う体をどう作る?
高校生カーリング大会のスケジュールは非常にタイト。予選リーグでは1日2試合、しかも連戦やナイターもあります。選手の身体だけでなく、脳の疲労や集中力の持続も問われます。
講習では、試合開始時間や間の過ごし方、栄養補給のタイミングなどを想定しながら、「どんなタイミングで何を食べるのが効果的か?」をシミュレーション形式で紹介しました。

「もぐもぐブース」で選手をサポート!現場の取り組みも充実
会場には、全農さんの協力で「もぐもぐブース」という補食コーナーが設置されており、おにぎり・ゼリー飲料・ドライフルーツ・味噌汁などが提供されていました。選手が自由に立ち寄れるこのブースは、試合前後のリカバリーや集中力維持に大きな助けとなっていた様子でした。
こうした現場の取り組みが、アスリートのパフォーマンスを支える大切な要素になることを、改めて実感しました。

「全農ホームページ」参照

日刊スポーツ新聞 オンラインニュース 参照

選手のみなさん4日間お疲れ様でした!
世界を見据えて、アスリートに必要な「覚悟」と「行動」も
栄養の話にとどまらず、最後には「アスリートとしての在り方」についてもお話ししました。私自身、ラグビーチームでのサポート経験を通じて感じた「世界と戦うには、準備・行動・覚悟が必要」ということ。これは競技を問わず、すべてのアスリートに共通することだと感じています。
「自分の身体は自分で守る」「食べることは勝つための準備」
このマインドセットを、ひとりでも多くの選手が持ち帰ってくれていたら嬉しいです。


可能性は無限大。みんな羨ましいほど、キラキラしていました。現状でもすばらしいですが、さらに成長し、世界で戦う選手になってほしいです。

女子の部で優勝した「北見藤高校」。栄養講習のフィードバッククイズ大会でも優勝しました。おめでとう!
【主催者・学校関係者の皆様へ】
今回のように、実際の大会に合わせた「競技特性×スケジュール×栄養」の講習は、選手たちの理解が深まり、非常に効果的です。全国どこへでもお伺いできますので、ご興味のある関係者さまは、どうぞお気軽にご相談ください。
▶ お問い合わせはこちら: https://hori3.com/contact/
若い選手たちの未来を、一緒にサポートしていきましょう!