第10回 太田西山高校野球部 栄養セミナー開催レポート
2025/04/15
目次
強豪校と戦う体を作るために「自分史上最高の毎日を、毎日継続せよ」
2024年12月、茨城県立太田西山高校野球部にて、第10回目となる栄養セミナーを開催しました。
「部員10名前後」「プロフェッショナルによる外部サポート」。
限られた環境の中でも、太田西山高校は"成長率No.1"を掲げ、2024年夏には見事、初勝利を達成! その歩みとともに、選手と保護者の皆さまに「強くなる体のつくり方」をお伝えしてきました。
今回の講義では、冬の過ごし方が春・夏のパフォーマンスに直結することをテーマに、体づくり・栄養・睡眠・実例を交えながらお話ししました。


冬は“爆伸び”のチャンス!「己の馬力を上げよ」
冬は、体づくりに最適なトレーニング期間。春以降に「スピード・パワー」を高めるには、土台となる「筋力」が欠かせません。
その筋力アップの鍵を握るのが、“筋肥大”と“食事”。
- 目標体重に向けた筋量増加
- 筋量→筋力→パフォーマンスへと繋げる設計
短期間で成果を出すには、トレーニングと食事をセットで取り組む必要があります。

筋量アップのための3大栄養素とは?
「何を食べれば筋肉がつきますか?」
その質問に対し、私が必ずお伝えするのは——
“トレーニングなくして、筋肉は育たない”
その上で、以下の3つの栄養素を重点的に解説しました。
① たんぱく質
筋肉の材料。毎食にしっかりと!
② 糖質
リカバリー・トレーニング準備・体重増加にも欠かせない。
③ ビタミン
代謝サポート。糖やたんぱく質をうまく使うために必要不可欠。
それぞれの選手に必要な摂取量を提示し、「何を、どれくらい、いつ食べるか」までアドバイスしました。


そのほか、太田西山高校は、プロ野球選手を指導するトレーナーさんの打撃・投球指導が月に1回あります。そのセッションによって、選手の打球速度や球速が飛躍的に成長します。「トレーニング・メンタル・栄養・ケア」のスペシャリストの指導がリンクすることで、選手の爆発的な成長につながっています。

朝ごはんは勝負の鍵! 睡眠から整えよう
高校野球選手に共通する課題のひとつが「朝食不足」。
その原因の多くは、睡眠にあります。眠りの質が悪ければ、朝は食欲も湧かず、体の準備も整いません。
質の良い睡眠のための食事・習慣・寝室環境についても、具体的にアドバイス。
「気持ちよく起きて、気持ちよく食べる」——これが朝ごはん改善の第一歩です。

成長の実例:ドラフト候補にまで成長したエース
2年半で飛躍的に成長し、プロスカウト注目の選手となった太田西山のエース。彼の取り組みは、まさに「毎日、自分史上最高を積み重ねる」実践例でした。
- 朝食・お弁当・夕食まで、栄養ポイントを忠実に実践
- 高校引退後も生活習慣を継続
- 2025年春、独立リーグへ進みNPBを目指す
成長は、環境より“継続”。 指導者・保護者・選手、三位一体での取り組みがあったからこその成果です。




未来の可能性に投資する「指導者・保護者向けセミナー」
今回のセミナーでは、選手だけでなく、保護者の皆さんにもご参加いただき、家庭でできるサポートについてもお伝えしました。
- 買い物・献立の工夫
- 試合日のサポートメニュー
- 食べることへの意識づけ
「何を食べるか」だけでなく、「なぜ食べるのか」を共有し、選手のモチベーションを高めるための仕掛けもご提案しました。
最後に
「自分史上最高の毎日を、毎日継続する」
これは、私の尊敬する武井壮さんの言葉です。選手だけでなく、私自身もこの言葉を胸に、サポートに全力を注いでいます。
来春、どのような姿でグラウンドに現れるのか。今からとても楽しみです。
そしてこのような形で、今後も全国の学校・チーム・保護者の皆さまへ「成果につながる栄養指導」を届けてまいります。
ご興味のある学校・団体の方は、こちらからお問い合わせください。
選手の可能性は、日々の積み重ねで変わります。
未来のアスリートを育てるために、栄養の力を、ぜひご活用ください。