みそソムリエ

みそソムリエが語る 〜みそ汁のすばらしい魅力〜

2020/01/23

先日は、みそに備わっている

パワーや機能性について紹介しました。

みそソムリエが語る 〜みその凄まじいパワー&機能性〜 - ほりさんの食選択応援Blog

 

今回は、みその代表的な調理法である、

みそ汁の魅力について、お話します。

個人的には、みそ汁が1番好きな食べ物かもしれません。

 

日本の伝統食文化 みそ料理の代表 みそ汁

みそを使った料理といえば?

おそらく、ほとんどの方が「みそ汁」と

お答えになるのではないでしょうか。

 

みその調理法といえば、

  1. みそ汁や鍋などの汁物。
  2. 煮る。(鯖の味噌煮etc)
  3. 炒める。
  4. 焼く。(魚・肉のみそ漬 etc)
  5. タレ。 (みそだれ etc )
  6. 隠し味。

活用法は、いろいろあるのですが、

やはり、最もメジャーなのは、みそ汁ではないでしょうか。

 

鎌倉時代、みそが、一般的に広まるきっかけとなったのも

みそ汁という料理法が生まれたからです。

 

私たちの生活に、身近なみそ汁ですが、

栄養面だけでなく、たくさんの魅力があります。

 

豚汁

 

みそ汁の5つの魅力

  1. 滋養・栄養がある。
  2. 簡単に作ることができる。
  3. 毎日食べることができる。
  4. 老若男女、愛される。
  5. 経済的である。

そのほかにも、郷土食である。

また、地域の特徴が反映されるなど、

たくさんの魅力があります。

 

1. 滋養・栄養がある。 1杯で栄養満点!

みそ、そのものにも、

私たちが、生きていくために、

必要な栄養素が多く入っています。

 

しかし、みそ汁にすることで、

栄養素は、さらにアップし、相乗的な効果を発揮します。

 

なぜならば、私たちは、具材として、

野菜や海藻・肉・魚・大豆製品・卵など、

いろいろな食材を使うからです。

 

一般的に、具なしのみそ汁を食べるという方は、

あまり、いらっしゃらないのではないでしょうか。

(疾患の場合は、除いて)

 

さらに、みそ汁の魅力は、

消化が良いこと。

溶け出した栄養素を丸ごと摂取できること。

 

すべての具材を一旦、煮込むので、

食材も柔らかくなり、消化がよくなります

また、具材にもよりますが、一般的に脂質も少ない点でも

消化に負担がかからない料理だと言えるでしょう。

 

また、水溶性のビタミンやカリウムなどのミネラルは、

水に溶け出してしまうものが多いですが、

みそ汁であれば、汁の中に溶け込んでいるので、

栄養素を効率的に摂取できます。

 

それだけでなく、温かいということもポイント。

温かい料理を食べることで、体温を温めるだけでなく、

心もホッとし、精神的にも落ち着きます。

 

どんなに、辛い状況でも、温かい食べ物を食べると、

どこか、安心しませんか?

みそ汁には、そういう効果があるのでは、ないでしょうか。

 

もちろん、発酵食品なので、腸内環境を整えることにも、おすすめ。

また、大豆製品には、

睡眠の質に関わる「トリプトファン」という栄養素が豊富です。

朝食に、みそ汁を食べることが、

睡眠の質を向上させることにもつながります。

 

みそ汁は、具材を工夫することで、

1杯で、比較的、簡単に栄養満点にすることができる優れものです。

 

2. 簡単に作ることができる。 誰でも料理上手!

ざっくりいえば、

みそ汁は、みそを10倍に薄めれば、完成です。

なんて、シンプル。

 

好きな具材と出汁を鍋に入れて、火にかける。

そして、みそを溶かす。

なんて、簡単なんだ。

 

調理時間も比較的短時間ですみます。

 

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睡眠の質を上げるための朝食。

トリプトファン が豊富な食事を集め、調理。

 

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  • 十六穀米
  • 鮭の塩焼き+大根おろし
  • 豆腐と小松菜のみそ汁
  • にんじんしりしり
  • キムチ納豆
  • バナナヨーグルト

タンパク質が豊富で、どちらかというと、アスリート仕様かも。

なかなか、栄養満点だが、

 

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タイムチャレンジをして、なるべく急いで作りましたが、

20分以上は、かかります。

正直、毎朝作るのは、大変だし、個人的には、めんどくさい。

しかも、シンクは、鍋やフライパンなど、ぐちゃぐちゃ。

 

しかし、ほとんど同じ材料でも

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こうしてしまえば・・・・

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全部、鍋にドカン。

 

それでも・・・

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なかなか、形になった朝食。

具だくさんのみそ汁がおすすめ。

これだけでも、多くの栄養素が摂取できます。

 

気になる時間は・・・

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10分以上の短縮

それだけでなく、切り物も少なく、

みそ汁を煮ている間に、他の料理の盛り付けもラクラク。

さらには、洗い物もほとんどなく、煮ている間に

シンクの片付けも終了。

 

調理が簡単で、時短も可能。

みそ汁は、朝食の味方。

 

3. 毎日食べ続けることができる。 レパートリーは無限大!

「毎日、食べ続けることができる食べ物ってなんでしょう?」

どんなに大好物の食べ物でも、毎日食べると飽きませんか。

 

しかし、お米みそ汁なら、どうでしょう?

私は、30年生きていますが、振り返ってもこの2つは、

ほぼ、毎日食べています。

1週間で、1回も食べていないという週は、ありません。

 

さらに、みそ汁の具材は、ほとんど、何を入れてもOK。

何を入れても、だいたい、おいしくなります。

(個人的には、トマトとかもおすすめ。)

 

さらに、コショウやごま油、七味やゆず、カレー粉や牛乳など、

ちょっと後から、足して味の変化も楽しむことができます。

 

つまり、アレンジ次第では、みそ汁のレシピは、無限大。

みその種類を変えたり、合わせみそなども考慮すると、

みそは、全国に1000種類以上あるので、

少なくとも、みそ汁レシピは、1000はできます。

3年間、毎日違ったみそ汁を楽しめます。

(みそが手に入れば・・・)

 

工夫次第では、飽きもこず、

みそ汁のレパートリーが多いと、なんとなく、料理上手なイメージ。

絶対モテます。

そんな、女性素敵です。

幸せの秘訣は、相手の胃袋をつかむこと。

個人的な意見ですが、料理が苦手でも、

ごはんをうまく炊くことができて、(ほぼ炊飯器の仕事)

みそ汁をおいしく作ることができれば、

男性は、満足すると思います。

お腹が空いたら、家に帰りたくなるでしょう。

 

目指せ、みそ汁マスター。

 

4.老若男女、愛される。 やさしさの料理

食べ物によっては、年齢や性別で嗜好に偏ります。

しかし、みそ汁は、ごはんと共に、

比較的、そのような偏りは、

少ない料理ではないでしょうか?

 

赤ちゃんの時から、みそ汁の上澄みの汁を食べ、

年を重ねても、みそ汁を食べる。

そのような食べ物は、あまりないのでは、ないでしょうか。

 

愛

 

5.経済的である。 1杯のコストは5円!

栄養満点で、数多くの機能性があるにも関わらず、

みそは、全国どこに行っても、手に入る。

それだけでなく、値段も安い。

 

みそ汁は、器にもよりますが、一般的に1杯120〜150cc。

1杯で使うみそは、だいたい、10~15g。

仮に1kg 500円のみそを使ったとしても、

1杯あたりのコストは、5~8円+具材の値段。

 

汁物で満足感もあり、お財布にも優しい料理です。

栄養や機能性を考慮しても、

かなりコスパが高いと思いませんか?

 

みその消費量は、大幅減少。 減塩運動の普及が影響か!?

1人あたり4kg。

1970年のみその1人あたりのみその年間消費量は、4kgでした。

 

しかし、2010年の調査では、1人あたり約2kgでした。

だいたい、半分になってしまいました。

 

減塩運動などが、影響したと考えられます。

もちろん、減塩運動は、大切なことで、

世界的にみても、日本は、

まだまだ、塩分の摂取量が多い国だと思います。

 

ただし、前回、紹介したように、

「みそを食べると、血圧が上がる。」というのは、間違いです。

そんなに、単純なものではありません。

 

もちろん、

薄味にすることは、大切です

 

だからといって、みそは使わないということは、

非常にもったいないことだと思います。

なぜならば、みそを使わないことで、失う栄養素も多いからです。

 

みそ汁ならではの食材 他のしじみ料理知ってます?

「しじみのレシピ、何個知っていますか?」

最近、しじみラーメンと聞いたことがありますが、

しじみ料理で最も代表的なものといえば、みそ汁ではないでしょうか?

 

しじみの味噌汁

 

逆に、この1年間で、

しじみをみそ汁以外で、食べた記憶がほぼありません。

 

わかめは、どうでしょう?

酢の物や、ごはんに混ぜたりと、

しじみよりは、調理法が思いつきますが、

最も頻繁に、私たちが食べているわかめ料理は、

やはり、みそ汁ではないでしょうか。

 

このように、しじみや海藻類、豆腐や油揚げなど、

みそ汁でよく見かける食材というのは、意外と多いです。

中には、みそ汁でしか、見たことがないという食材も

あるのではないでしょうか。

 

例えば、しじみは、ビタミンB群カルシウムなどのミネラル、

オルニチンタウリンなどの栄養素が豊富な食材です。

 

みそ汁を飲まないということは、

しじみやわかめなどの消費量の低下にもつながっています。

これ以外にも、みそ汁を飲まないことにより、

消費量が減ってしまう食材は、多いと考えられます。

 

食べ物からの栄養素の摂取という観点でも、

非常に、もったいないことだとは、思いませんか?

 

みその消費量が減ることによって、

失うものもあるということは、

頭の片隅にでも、残していただければ、幸いです。

 

しじみレシピ。

調べると、意外にありました。

なかなか、おもしろい。

でも、1番に紹介されるのは、やはり、みそ汁。

シジミのレシピ / 日本シジミ研究所

 

 

海外への輸出量は増加。 伝わる日本の和食文化!

日本での消費量が、減っていますが、

海外の輸出量は、2000年代に入り、右肩上がりです。

主な、輸出国は、アメリカ・韓国・台湾・中国・オランダです。

 

平成29年のデータでは、

約16000トンのみそが輸出されています。

 

シドニーに住んでいましたが、

アジアンマーケットだけでなく、現地のスーパーや

オーガニックショップ、ダイソーなど、

みそは、簡単に購入できます。

 

和食が世界的に広まったことや日本食レストランが増えたことで、

みその輸出量は、増えていると考えられます。

世界的に、みそは、まだまだ、可能性がある

ポテンシャルを秘めた食べ物だと思います。

 

みその栄養面や機能性についても、

広めていけたら、いいなと思います。

 

世界的

 

 

今回は、みそ汁の魅力について、お話しましたが、

まだまだ、伝えたいことはたくさんあります。

 

朝活を開始し、その一環として、毎日違ったみそ汁を作っていきますので、

そちらの方でも、引き続き、みそ汁の魅力を伝えていきます。

朝活始めます! - ほりさんの食選択応援Blog

 

また、来週中には、手作りみそキットが届くので、

実際に、手作りでみそを作るので、その様子も

お伝えしていきます。

お楽しみに。

みそソムリエが語る 〜手作りみそのすすめ〜 - ほりさんの食選択応援Blog

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