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シンガポール研修日記2日目〜現地栄養士さんと交流〜

2019/10/31

前回に引き続き、シンガポール研修2日目

singapore sports schoolでの活動を報告します。

 

現地の栄養士さんと交流

スクールには2名の栄養士さんが在籍しています。

その方々に、様々なお話を伺いました。

 

シンガポールでスポーツ栄養士として

活躍されている方はまだごくわずか。

日本と同様に、これから発展していく分野なのでしょう。

その貴重なスポーツ栄養士さんとお話ができてよかったです。

交流会

 

スポーツスクールでの授業

スクールでは、一般的な小学校のような勉強のほかに

トレーニングや栄養補給(食事について)の授業も行っています。

小さい頃から食事に関する基本的な知識を身につけることができます。

このことは生涯にわたり、食事をする私たちにとって、

とても意味のあることだと思います。

Whyを大切にした授業

食事指導をするうえで

「いつ・どこで・だれと・なにを・どのくらい・どうやって」

この6つを具体的にすることはとても大切です。

これらを考えることで、実際に対象者の方が

食事のイメージを想像しやすく食行動の変化を促しやすいからです。

 

それに加えてもう1つ。

Why(なぜ)

 

なぜ?を考えることがとても大切です。

  • Why(なぜ)食事をするのか
  • Why(なぜ)その食品を食べるのか

このように考えることで、

食事の目的を明確にすることができます。

スポーツスクールでは、このWhy(なぜ)を子供たちに考えさせることを

大切にしていることがわかりました。

 

また、トレーニングや個々の競技特性と絡めて食事のWhy(なぜ)を話することで

子供たちは練習とともに食事の時間を大切にしていました。

食事に対する意識の高さを感じました。

 

さらに子供たちには、

世界で戦う力をつけるため

こちらの目的を常に言い聞かせているそうです。

 

Whyを考えるメリット

Why(なぜ)食べるか?

これを考えることには、2つのメリットがあると考えます。

  1. 目的を明確にすることができる。
  2. 食の自立につながる。

 

健康のための食事なのか。

楽しむための食事なのか。

身体を強くするための食事なのか。

ダイエットのための食事なのか。

人それぞれ食べる目的は違います。

 

なぜを考えることで、

もう1度その目的を考えるきっかけになるのではないでしょうか。

目的を明確にすることで食事に対する意識が高くなり、

自然と食行動や食事内容も変わってくるでしょう。

 

また、なぜ食べるか考えることで食の自立につながると考えています。

なぜを考え、目的を明確にすることで、

自然と何を食べると良いのかを考えることができます。

そのことは自分で考え、目的に合わせて食事を選択する力につながると考えます。

その毎日の積み重ねが食の自立につながっていきます。

 

何の目的も考えず食べるよりも、

今食べているものが身体の一部となり、

これからの生活を良くしていくんだと考えて食べる方が

心の栄養にもなり、吸収も良くなりそうなきがするのは私だけでしょうか?

(↑根拠はないです^^;)

 

現地の栄養士さんから話を聞いてわかった和食のすばらしさ

現地の栄養士さんと話をしていると次のようなことがわかりました。

「シンガポールの食事では栄養管理が難しい。」

 

理由として、シンガポールの食事スタイルが

ワンプレートであることが影響しています。

 

ワンプレートでは麺類や丼のように

「米+肉・魚」といった組み合わせが多くなり、

野菜や果物の摂取量が少なくなると考えられます。

 

サラダや小鉢のようなものを追加することで、

バランスは改善はされますが、

シンガポールでは小鉢といった概念がなく

お店にも実際あまり売られていませんでした。

また、ワンプレートの食事は食べやすいので

自然とかきこむ食ベ方になり早食いにもつながります。

 

このような観点から考えると、

日本の和食には良い面がたくさんあることがわかります。

また、実際にシンガポールの栄養士さんも和食の良さを話してくださいました。

和食のメリット

  1. 主食・主菜・副菜とあり食事のバランスを整えやすい。→ 食品数が多いため。
  2. 食事の中に自然と「間」ができる。→ 食器を持ったり置いたりするため。
  3. 新鮮な旬の食材を取り入れやすい。→ 季節の移ろいや行事食の考え方の特徴。

「1汁3菜」(汁1・主食・主菜・副菜2)の

形に近づけることで自然と食事のバランスは良くなります。

和食はワンプレートの食事に比べて、

この1汁3菜の考え方を取り入れやすいです。

 

また、和食では食品数も多く食べるものを変えるたびに

食器を持ったり、置いたりするために自然と「間」ができます。

このことは早食いの予防につながります。

よく噛むことを意識すれば、より良い食事の時間を過ごすことができます。

 

さらに、和食は四季の移ろいを大切にする料理。

そのため、旬の食材を多く取り入れます。

旬の食材は安価に手に入り、さらに栄養価も高いです。

 

和食にはこのほか以外にもまだまだメリットがあります。

みなさんも食生活に意識して和食を取り入れてみてはいかがでしょうか?

 

次回はシンガポール研修3日目の活動を報告します。

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