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試合前日の夕食で差がつく!高校生アスリートを支える“勝利メシ”の鉄則【保護者・指導者向け】

2025/04/16

大切な大会の前日、どんな夕食を用意すれば、選手が本番で最高のパフォーマンスを発揮できるか――。 これは高校生アスリートを支える保護者や指導者にとって、意外と難しいテーマです。

本記事では、試合前日の夕食で意識しておきたい“3つの鉄則”をわかりやすく解説。 翌日のコンディションを整え、スタミナ切れやトラブルを防ぐための実践ポイントをまとめました。

ぜひ明日の「勝利メシ」づくりの参考にしてみてください。

本番で力を発揮するための食事 3つのポイント

  • 糖質中心のメニューでエネルギー源を確保する

  • 消化の良い食事を心がける

  • 腹痛の原因になる食べ物は避ける

 

1. 糖質中心のメニューでエネルギー源を確保しよう

試合でしっかり動くためには、まずエネルギー源となる"糖質"が不可欠です。 糖質が不足すると、スタミナ切れや集中力の低下につながるため、前日の夕食では意識して糖質を多めに摂りましょう。

ご飯・パン・麺などの主食をしっかり食べるのがポイントです。

さらに、糖質を効率よくエネルギーに変換するために欠かせないのが「ビタミンB1」。 ビタミンB1が不足すると、せっかく糖質を摂っても体内でうまく活用されず、疲労の原因にもなります。

おすすめ食材

  • 主食:ごはん、うどん、パン、パスタ

  • ビタミンB1:豚肉、大豆製品、にんにくやネギ(吸収促進)

2. 消化の良い食事を心がけよう

しっかり休養するためには、内臓に負担をかけない「消化の良い夕食」が大切です。 特に試合前は緊張もあり、消化吸収力が落ちることもあります。

脂質の多い揚げ物や脂身の多い肉、マヨネーズなどの油は控えめに。 煮る・蒸すなどの調理法を選び、食材はよく噛んで食べましょう。 また、夕食は就寝の3〜4時間前までに済ませておくのが理想です。

注意したい食べ物

  • 揚げ物

  • 脂身の多い肉

  • スナック菓子

  • 濃い味付けのもの

3. 腹痛の原因になる食べ物は避けよう

試合当日の体調トラブルを防ぐには、前日から安全・衛生面に配慮した食事を心がけましょう。 特に注意したいのは「生もの」と「お腹にガスがたまりやすい食材」です。

生卵・刺身・貝類などの生ものは避け、野菜も加熱調理がおすすめ。 豆類・ごぼう・さつまいもなど、食物繊維が豊富な食材も摂りすぎには注意。 香辛料や冷たい牛乳も控えましょう。

注意したい食べ物

  • 生もの(刺身・貝類・生卵)

  • 豆類(大豆製品はOK)

  • ごぼう・さつまいも

  • 香辛料

  • 冷たい乳製品

試合前の夕食のまとめ

  • 糖質中心のメニューでエネルギー源を確保しよう

  • 消化の良い食事で体をしっかり休めよう

  • 食中毒や腹痛のリスクがある食材は避けよう

ここまで積み上げてきた努力を、試合でしっかり発揮するために。 「食事」も大切な準備の一つです。

前日の過ごし方や食事で、選手のコンディションは大きく変わります。 保護者・指導者の皆さんのサポートで、最高の一日を迎えましょう!

 

次回は「試合前日の夕食・当日の朝食・補食の献立例」をご紹介します。 実際のメニュー作りに役立つ内容をお届けします。

 

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