間引きのあと、春菊が全滅…徒長・風・環境の落とし穴|北海道・天塩町“0からの畑日記”#8
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春菊のセルトレイ苗たちに、まさかの出来事が起きました。
間引き後、数日してオーナーから届いたのは「全部枯れちゃったよ……」という連絡。
頭が真っ白になりながら、送られてきた写真を見て、やっと現実を受け止めました。
これは……本当に、全滅かもしれない。

1つだけ生き残ってました。それは畑に植えました。あんなに緑だったセルトレイが・・・
目次
🗂️ 原因は「いくつもの小さな負担」だったのかも
最初に感じたのは、「なぜ?」という疑問でした。
あれだけ手間をかけて間引いたのに……。
考えられる原因はいくつかあります。
- 徒長していた:日照不足の影響もあってか、ひょろっと背だけが伸びていた春菊の芽たち。
- セルトレイの移動:風が強い日が続き、少しだけトレイの位置を変えました。結果的に、より風当たりの強い場所になってしまったのかもしれません。
- 根へのダメージ:間引きの際、ハサミで根元から切ったものもあり、根にストレスがかかっていた可能性も。
それぞれは大きなミスではなかったはず。
けれど、いくつもの小さな負担が重なった結果、苗たちは持ちこたえることができなかったのかもしれません。
🗂️ あんなに時間をかけたのに…
1つのセルトレイに1時間、200穴分をコツコツと。
慣れない姿勢で、暑い中、牛に見守られながら黙々とやったあの作業。
「よし、これで元気に育つはず」
そう思っていたからこそ、枯れてしまったのは、胸がつまるような悔しさでした。
でもきっと、今回の経験も次に生きる。
農業って、思い通りにいかないからこそ、続けたくなるのかもしれません。

🗂️ 農業のむずかしさと、悔しさと
この経験から学んだことも多かったです。
- 間引きの方法やタイミングは慎重に。
- 徒長させないためには、最初の光環境が大事。
- 苗の置き場所は、風・日照・温度すべてを考えて調整する必要がある。
間引き後の1つのセルトレイに1時間かけた努力が、無駄だったとは思いません。
でも、やっぱり……悔しいです。
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🗂️ それでも、次に向けて進んでいきます
今回の出来事は大きな痛手でしたが、「やってみなければ分からなかったこと」が山ほどありました。
次は、直播きへの切り替えも視野に入れています。春菊はもともと根をいじられるのが苦手な作物。
直播きなら、そのストレスも軽減できるかもしれません。
農業って、想像以上に繊細で、うまくいかないことばかり。
でも、だからこそ、うまくいったときの喜びが大きいのだと思います。

今年は開拓の年にします。この場所も草刈りして、畑に。ここは自然栽培ゾーンとして活用していこうと思います。ここが開拓できれば、生産面積は5倍になります。ワクワクですね。
📚 0からの春菊畑シリーズ
- #0|春菊畑、始めました
- #1|耕運、石灰まき、種まき編
- #2|土を寝かせて、発芽を待つ編
- #3|ついに発芽!小さな春菊の芽が顔を出した編
- #4|牛糞と鶏糞で土づくり!堆肥まきと耕運編
- #5|10時間の大仕事!マルチ張り奮闘記
- #6|多様な種をまいて未来に期待!春菊・パクチー・ハーブ・インゲン豆の挑戦
- #7|徒長気味の芽と向き合う、初めての間引き編
- #8|間引きのあと、春菊が全滅…徒長・風・環境の落とし穴(この記事)