ふだんの暮らしのなかに、世界の味の小さな感動!|ほりさんのシドニー滞在記5
2025/04/12
こんにちは。
シドニーに来て、もうすぐ1ヶ月。
現地の生活にも少しずつ慣れてきて、最近は街を歩くだけでいろんな発見に出会える毎日です。
前回は、日本の食品が手に入るお店を紹介しましたが、
「シドニーの日本食品店にほっこり感動!|ほりさん滞在記4」 - ほりさんの食選択応援Blog
今回は、そんな日々のなかで見つけた“ちょっとした感動”を、コーヒーと世界の食文化を通してお届けします。
目次
「おいしさを通じて出会う、世界の文化」
気づけば、ふつうの1日も、ちいさな発見でいっぱいです。
朝の楽しみは、シドニーの絶品コーヒー
最近のお気に入りは、朝の一杯。
特に「Single Origin Roasters」のFlat Whiteは、思わず「これが本物か…」と唸ってしまうおいしさ。
コーヒーの違いなんて分からなかった私も、一口飲んで「これは違う!」と感じました。
シドニーのカフェでは、注文のときに名前を聞かれることが多いです。そして、紙コップに名前を書いてくれて、商品ができたときに「Hi ◯◯!」と笑顔で名前を呼んで渡してくれます。
そんなちょっとしたやりとりが、なんだかとてもあたたかくて、朝の気分もふわっと明るくなるんです。
……が、最初のころはちょっとしたハプニングも(笑)
「KOTARO」と伝えても1回では伝わりません。笑 だいたい「カタロ」みたいな感じ。
「R」の発音って、日本人にとって難しい!練習せねば。
それでも、毎回一生懸命聞き返してくれる店員さん。
「スペル教えて〜!」と笑いながらやりとりするうちに、いつの間にか顔も覚えてもらって、今では「KOTARO〜!」とちゃんと名前で呼んでもらえるようになりました。名前の部分だけ、たどたどしい英語になる店員さんも可愛くてほっこり。
このオーストラリアならではのカフェ文化、すごく素敵だなぁと感じます。ただのオペレーションじゃなくて、ちゃんと“人と人”として接してくれてる感じがして。このオーストラリアならではのカフェ文化、すごく素敵だなぁと感じます。
しかもこのカフェ、実は東京・墨田区にも支店があるそうで、なんだかちょっと親近感。
他にも「Gumption」や「Mecca」など、行列ができる人気店がたくさんあるのがシドニーのすごいところ。
出会ってしまった、衝撃のモカ
ある日訪れた「The Grounds of the City」で、店員さんおすすめの“モカ”を注文。
すると運ばれてきたのは、チョコレートでカップがコーティングされた、芸術のような一杯!
「え…これどうやって飲むの…?」と、しばしフリーズ。笑
でも飲んでみると、チョコの甘さとエスプレッソの苦味が絶妙で、まさに感動の味。
ご近所で出会った、トルコのコーヒー
家の近くには、トルコ系のカフェもあって、そこの濃くてすっきりとしたコーヒーもお気に入り。
文化が違えば、味わいも雰囲気もまったく違って、どれも新鮮です。
こうして、シドニーの街には“おいしい驚き”があふれています。
世界のちょっと変わった!?食文化
通っている語学学校では、いろんな国の友人たちと出会います。
そして話をしていると、それぞれの“食文化の違い”がとても面白いんです。
チリの生姜水
チリ出身の友人が毎日持ってくる水筒の中身は、生姜入りのお水。
最初は「りんご?」と思ったのですが、チリではわりとポピュラーな健康ドリンクだそう。
おばあちゃんに教えてもらったそうで、日本で言う“生姜湯”に近い感じかも?
今度、私も試してみようかな。飲み終わったらその生姜で何作ろう?と妄想も膨らみます。
タイの“マンゴーライス”
タイのマンゴーライス
そして、タイの友達がランチに食べていた「カオニャオ・マムワン(マンゴーライス)」。
いやいや。笑
マンゴーと米を一緒にする意味が分からない。
別でしょ、と思いながらも一口try。
……食べてみると、not too bad。
これがまた、意外とおいしいんです。
もち米はココナッツミルクの味がしてsweety。
デザートのような感じで、ちょっとハマりそうな予感。
タイではもちろんpopularな食べ物。
疑ってごめんよ。確かにおいしい。
そして、冷静に考えれば——
「日本にも“おはぎ”という食べ物があるじゃないか」と納得。
タイの人も、おはぎはいけるのかな?
実はこのとき、いつもノリが良くて明るい、ブラジルの大男の友達も近くにいたのですが、
このマンゴーライスには、なぜかめちゃくちゃ警戒モード。
「No no no... I love mango. And I love rice. But together!? NO WAY!」と、両手をクロスして、まさかの全力拒否(笑)
あんなに何でも“Try! Try!”って言ってた彼が、こんなに頑なになるなんて。
その姿にみんなで大笑い。
「大丈夫だって!おいしいよ!」とすすめても、最後まで一口も食べてくれませんでした(笑)
文化の違いって、やっぱりおもしろい。
ブラジルの“チーズ寿司”!?
そして、そんな彼がふと真剣な顔で言いました。
「でも、ブラジルのお寿司は、絶対に食べてほしい!」
お?寿司の話となれば、私も黙っていられません。
すると彼、スマホを取り出して、写真を見せてくれました。
そこに写っていたのは……なんと、チーズが山のようにのった“チーズ寿司”。
「We love salmon, and we LOVE cheese. So we mix them! It's the best!」
……いやいやいや(笑)
チーズと寿司は、さすがに別じゃない?
寿司をこよなく愛する日本人として、思わず心の中でツッコミ。
「それ、サーモンが見えないレベルでチーズのってるじゃん…!」
でも、彼はニコニコしながら「今度つくってあげるよ!」と大張り切り。
なんだか、その笑顔に押されて、「それはそれで、ちょっと楽しみかも」と思ってしまいました。
✨ふだんの1日にも、小さな感動がある
文化が違えば、食の楽しみ方もいろいろ。
でも、お互いの「好き」が詰まったごはんをシェアするって、なんだか心がぽかぽかします。
こうしていろんな味や価値観にふれるたびに、ちょっとずつ「世界の味」が、自分のなかにもとけこんでいくような気がします。
ふつうの1日にも、こんなふうに小さな感動があるって、なんだかいいなぁと思います。
文化が違えば、食の楽しみ方もこんなに違う。
それでも、お互いの「好き」が詰まった料理を知るのって、なんだか心が温かくなりますね。