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第8回 太田西山高校野球部 栄養セミナー

 先日、太田西山高校野球部の選手、保護者のみなさまに「朝食を充実させ、戦う体を作ろう」というテーマでお話させていただきました。この冬に取り組んでいくべきことやトレーニング効果を最大化するために必要な栄養や休養についてお伝えしました。チームに携わり4年。遂にこの秋に茨城県大会にチーム史上初めて出場することができました。部員10人+マネージャーさん、そして、監督、コーチ、各専門のトレーナーさん、メンタルコーチ、ハイパフォーマンスNutritionist、それぞれの力がしっかりと形になった瞬間でもあり、大変うれしく思います。甲子園に出場するような強豪校と試合できたことで、新たな気づきや、課題が見えたのではないでしょうか。夏に向けてさらなる飛躍に期待しております。

体づくりに集中できるのはこの冬だけ!!

どの競技にもピリオダイゼーションという考えがあり、シーズン中の大事な試合に向け、逆算してトレーニングなどの計画を立てます。高校野球においては、11月ごろまで小さな大会があったり、練習試合を行い、12月から3月ごろまで、体づくりや基礎練習などの期間に入ります。そして、春からまた、練習試合などを挟み、春季大会、夏季大会と繋がっていきます。春になると実践的な練習や戦術面での練習などが増えてきます。つまり、2年生にとって、体づくりに集中して取り組むことができるのは、この冬が最後となります。ここでの頑張り次第で、春や夏のパフォーマンスは劇的に変わります。

この冬は筋力強化に集中しよう

野球のパフォーマンスを上げていく上で必要なことはたくさんあります。技術を上げていくことも、もちろん必要ですが、この冬、自分自身の発揮できる出力を向上させることが大切です。いかに自分自身のエンジンを大きくできるか。ここが春のパフォーマンスアップにつながってきます。エンジンを人の体で例えると、まさに筋肉です。

最終的には、パワーアップやスピードアップを目指していきますが、そのためにはまず、「1.筋肥大」のPhaseがあり、そして、「2.筋力Up」のPhaseへとつながっていきます。筋力Upを目指し、トレーニングしていくことで、結果的に除脂肪体重の増加へと繋げていきたいです。パフォーマンスUpには、除脂肪体重の増加が1つキーワードとなります。

そのためには、トレーニングを頑張ることは言うまでもありませんが、毎日の栄養や休養面からの「準備」と「リカバリー」が非常に大切になってきます。今回の栄養セミナーでは、この準備とリカバリーに必要なことをみなさんにお伝えするとともに、現在の必要な栄養量や1日のスケジュールなどを確認し、何時に何を食べるかなどを一緒に考えました。

最後に、選手には春までの目標を発表してもらい、そのためにこの冬取り組むことを宣言してもらいました。太田西山高校は10人と少数精鋭で全員が貴重な戦力です。春にひと回りもふた回りも成長した姿を見せてください。期待しております。

チームの成長率は県内トップの自信あり

太田西山高校野球部は、中学校ではサッカーやテニスなど他競技から転向して頑張っている選手も毎年います。また、部員も10人前後と少数精鋭のチームです。それでも監督の人脈もあり、プロ野球選手を指導するようなプロフェッショナルなトレーナーさんが投球指導や打撃指導を行い、走り方やトレーニングに関しては、陸上のスペシャリストが指導を行います。それだけでなく、メンタルトレーナー、ケアを専門とするトレーナーもチームに携わり、選手をサポートしています。練習を見にくる度に、チームはものすごい速さでレベルアップしており、感心させられっぱなしです。毎年、力をつけ公式戦でも少しずつ勝てるようになり、秋には県大会にも出場しました。選手の体も少しずつ大きくなってきており、栄養の面でもできることが増えてきました。まだまだ改善できるところはあるので、さらなる飛躍に向けて、できることを一緒にやっていきましょう。「目指せ夏の大会、初勝利」

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