効率よく体を作っていくには、必須アミノ酸が必要不可欠!
2020/02/25
前回は、タンパク質の働きや特徴について簡単にまとめました。
体を作っていくために、必要不可欠な栄養素は、タンパク質です!
食事からしっかりタンパク質を摂取しよう!〜トレーニングの相棒プロテインより〜 - ほりさんの食選択応援Blog
今回は、アミノ酸についてまとめてみたいと思います。
タンパク質が、アミノ酸に分解され、
体内で吸収されないと、体づくりは、思うようにいきません。
今回もこちらの本を参考に紹介していきます。
20種類のアミノ酸 意味のないアミノ酸なんてない!
タンパク質は、消化酵素などの働きによって
ペプチド、そして、アミノ酸へと分解されます。
天然のタンパク質を構成しているアミノ酸は、なんと20種類。
健康増進に関係が深いアミノ酸がいくつも存在しています。
- グリシン
- アラニン
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- セリン
- スレオニン
- システイン
- シスチン
- メチオニン
- フェニルアラニン
- チロシン
- トリプトファン
- プロリン
- ヒドロキシプロリン
- アスパラギン酸
- グルタミン酸
- リジン
- アルギニン
- ヒスチジン
多くのアミノ酸に窒素(N)・硫黄(S)・リン(P)を含んでいます。
あまりにも多く取りすぎると、肝臓や腎臓に負担をかける心配もあるのでご注意を。
摂取量については次回、お伝えします。
それぞれのアミノ酸の働き
グリシン
精神を安定させ、安眠に役立つ。
システイン・シスチン・メチオニン
硫黄(S)を含んでおり、含硫アミノ酸と呼ばれる。
バリン・ロイシン・イソロイシン
枝分かれした構造をしており、分岐鎖アミノ酸(BCAA)と呼ばれる。
筋繊維に多く、筋肉の分解を防いでくれる。
アルギニン
成長ホルモンの分泌を促進してくれる。
アラニン・プロリン・リジン・アルギニン
体脂肪燃焼に関わる可能性があるとして注目されている。
システイン・プロリン・アルギニン
皮膚の再生を促し、美容に役立つ。
トリプトファン
神経の興奮をしずめ、脳をリラックスさせるのに役立つ。
チロシン
脳の活動を活発にする。
体には必要不可欠なアミノ酸 それが必須アミノ酸!
20種類のアミノ酸のうち、体内では、合成できないアミノ酸が9種類あります。
そのため、この9種類のアミノ酸は、食べ物から摂取する必要があります。
1つでも欠けると、筋肉や骨・血液など体を作る上で、支障がでてくる可能性があります。
そのため、この9種類のアミノ酸は、必須アミノ酸と呼ばれます。
必須アミノ酸
-
フェニルアラニン
-
ロイシン
-
バリン
-
イソロイシン
-
スレオニン
-
ヒスチジン
-
トリプトファン
-
リジン
-
メチオニン
アミノ酸スコア 摂取すべきは100の食品
食品ごとに含まれるアミノ酸は異なります。
アミノ酸スコアとは、必須アミノ酸を評価したものです。
アミノ酸スコアが100の食品は、
9種類の必須アミノ酸がすべて基準値の100%以上含まれている
理想的なアミノ酸組成を持つ食品です。
良質なタンパク質を持つ食品とも言われ、
体を作る上では、とても重要な役割を果たします。
アミノ酸スコアが高い食品を摂取することで、効率よく体づくりを行うことができます。
この風呂桶の図のように、1つでも必須アミノ酸が欠けていると、
他のアミノ酸が十分に含まれていても、効率よくタンパク質を生成できません。
そのため、アミノ酸スコアが100の食品をうまく、組み合わせていく必要があります。
アミノ酸スコアが100の食品
- 鶏肉
- 豚肉
- ロースハム
- レバー
- アジ
- イワシ
- 鮭
- カレイ
- カツオ
- 鶏卵
- 牛乳
- ヨーグルト
- 豆腐
- 納豆
この食品以外にもまだまだあります。
アミノ酸スコアが100の食品は、肉類や魚類などの動物性タンパク質に多いです。
それ以外にも、豆類・卵・乳製品が良質なタンパク源となっています。
体を作っていくには、肉・魚・卵・大豆製品・乳製品をしっかり食べていきましょう。
アミノ酸スコアが100でなくても大丈夫
米や野菜類など、植物性の食品の中には、
アミノ酸スコアが少ないものもあります。
それでも、不足しているアミノ酸を他の食品と組み合わせることで
アミノ酸スコアがアップします。
例えば、
ごはん(アミノ酸スコア65)
一緒に納豆を追加するだけでアミノ酸スコアはアップ。
さらに、焼き魚や豆腐の味噌汁を追加すれば、もうアミノ酸スコア100です。
ごはん→ごはん+納豆
(アミノ酸スコア65→85)
ごはん→ごはん+納豆+焼き魚+豆腐の味噌汁
(アミノ酸スコア65→100)
うどん→うどん+豚肉+卵
うどん(小麦のアミノ酸スコア37)
を追加すれば、簡単にアミノ酸スコアアップ。
栄養価をアップさせるポイント
「食品をうまく組み合わせて、具だくさんにする!」
先ほど、お伝えした通り、体を作っていくためには、必須アミノ酸が必要不可欠です。
ひとつでも、欠けると効率よく、体づくりを行うことができません。
そのため、いろんなタンパク源を組み合わせることが大切です。
1つのタンパク源から、大量に摂取するのではなく、
いろんなタンパク源を組み合わせることで、
いろんな種類のアミノ酸を摂取することにつながります。
1食で最低でも2種類以上の良質なタンパク源を組み合わせましょう!
次回、タンパク質の量やプロテインパウダーなどの紹介をしていきます。
お楽しみに。
どれくらいのタンパク質を摂取すればいいのだろう? - ほりさんの食選択応援Blog